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にんにく

 にんにくの歴史は紀元前4500年の古代までさかのぼることができます。当時のエジプトでは、にんにくを重要な作物として利用しており、ピラミッドの建設にかかわった人たちの貴重なエネルギー源として活用されていました。
 では、にんにくにはどんなパワーが隠されているのでしょうか?にんにくには、アリシンなどの体によい多くの成分が含まれています。そして、以下のような食効があるとされています。

にんにくの秘められたパワー
糖尿病
 にんにくの成分であるアリシンは、ビタミンB1と結合してアリチアミンという物質になります。このアリチアミンが、強力に糖質の吸収・利用を促すことがわかっています。また、アリチアミンは、体内にあるビタミンB6とも結合し、すい臓の細胞の働きを活性化させ、インスリンの分泌を助ける作用があります。
ガン予防
 にんにくに含まれるイオウ化合物(アリシンなど)には、ガンの発生や増殖を予防・抑制する作用があることがわかっています。また最近では、にんにくに多く含まれているセレンというミネラルが、有害な過酸化脂質を分解するグルタチオン・ベルオキシダーゼという酵素を作るために必要な成分として注目されています。
血栓予防
 にんにくに含まれるアリシンには、抗血栓作用のあることが科学的に証明されています。アリシンは、分子が小さくて不安定なために製剤化が非常に難しく、その薬効を活用するためにはにんにくなどの、食品として摂取することが必要です。
肝臓病
 にんにくには肝臓の働きを高める子粒体(しりゅうたい)を作り出す効果があるといわれています。このような強肝作用はにんにくを食べてから6時間後には現れることがわかっており、お酒を飲む6時間前、つまり昼食時ににんにくを食べれば、素早くアルコールを分解し、二日酔い防止にも効果があります。
 この他にも、コレステロール値の抑制・アトピーや神経痛に対する免疫力を高める効果・水虫の治療・美肌対策・老化予防・疲労回復・便秘予防・白内障や視力回復の効果・心臓病予防など様々な食効があるといわれています。

にんにく食べて夏バテ防止

 玄米、大豆、豚肉、レバー等に多く含まれる抗疲労ビタミンであるビタミンB1は細胞内の糖質を燃焼させエネルギーに変え、活動エネルギーの元になりますが、水に解けやすく、体内での吸収率はあまりよくなく、そのほとんどが、尿として体外に流れ出てしまいます。にんにくに含まれるビタミンB1は「にんにくビタミンB1」または「アリチアミン」と言われ吸収率が高いという特徴を持っている他、細胞内に貯蔵・蓄積され、疲労を感じ必要なときに利用される優れた性質を持ちます。


アリシンは、ビタミンB1・タンパク質と理想的な結びつきをもつ。

夏バテ防止に。
「うがい手洗いに にんにく」と風邪予防・殺菌作用。
食欲不振に。
にんにくと野菜の食べ合わせはビタミン類の吸収を高める。
にんにくと肉は最高に相性のいいベストカップル!
にんにくを食べるとガンの発生率が低くなる。  

 

にんにくの効用・ガン予防

 食品の生理調節機能と病気予防との関係に着目した研究プロジェクトに、アメリカで進められている「デザイナーフーズ・プログラム」があります。「デザイナーフーズ」とは、ガン予防を目的として設計された植物成分を基礎的に含む食品ということです。
 ガン予防に効果的なデザイナーフーズに取り上げられた植物性食品は、野菜、果物、香辛料など約四〇種類に上ります。デザイナーフーズ・プログラムの中心人物であるカラゲイ博士は、これらの食品をピラミッド状に並べて、上位の食物ほどガン予防効果が高いと述べています。
 そして、この最上段に位置づけられているのが、実はニンニクなのです。中国山東省で実施された調査の結果、ニンニクの摂取量がふえると、胃ガン発生のリスクが減少することが明らかにされたのです。イタリアでも同様の結果が得られました。
 最近では、アメリカのアイオワ州での女性を対象とした疫学調査で、ニンニクを週一回以上食べている人は、まったく食べない人に比べて大腸ガン発生の危険性が約二分の一に抑制されたこともわかりました。
 もともと私たちの体内には、発ガン物質を不活性化、解毒するグルタチオン・S・トランスフェラーゼという酵素(化学変化を促進する物質)があります。ニンニクのイオウ化合物は、この酵素の働きを促進してガンの発生を未然に防ぐのに役立ちます。また、ニンニクのイオウ化合物は、ガンや老化の原因とされる活性酸素(不安定な構造で生体に有害な作用をする酸素)の働きをおさえる抗酸化作用にも優れています。
 ニンニクにはイオウ化合物を中心とする多くの有効成分が含まれ、これらがガン予防をはじめ、脳卒中や心臓病などの成人病に対して相乗的に効果をもたらすのだと考えられます。
 病気予防のために、毎日継続して一かけらでもニンニクを食べることが大切です。美味しくて食べやすい梅にんにくを毎日食べてガン予防しましょう。

 

にんにくの由来と歴史

 ガーリック(英名)は、その葉の形状からアングロサクソン語で、槍(ger)、辛い味(leak)の意味です。にんにく(和名)は仏教の「忍辱」のなまったものです。健康維持・体力回復・薬用のために臭気を堪え忍んで食べると言う意味です。
 にんにくはユリ科の多年草で原産地は中央アジアと言われています。2〜3000年前の古代エジプトのピラミッドは20年以上の歳月をかけ、2トン以上の石を200万個使い炎天下の下で20万人の労働者達が築きました。
 古文書(パピルス)には、にんにくがその労働者にあたえられていた事や労働者以外にも衰弱や頭痛等、薬用に使われていた事が記されています。エジプトから地中海を経てギリシャに伝わり、ここでは医学の父ヒポクラテスが万病に効く効能を唱えたといいます。
 日本にはインド、中国を経て奈良時代に伝わりました。おもに薬用でした。


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